ほんわかブタさんのキャラクタ
ー「マクダル」。地元・香港では
幼年向け新聞連載＆絵本で、
長い間ちびっこの人気者。だけ
どちょっぴりシュールで不条理、
大人も楽しめるマクダル本をお
届けします！

  ますます快調！香港の地元密着「あるあるネタ」
をとことん追求する、黄色い頭巾の変カワ・キャラ
クター「」の炸裂4コマギャグ漫画エッセイ。新
作到来！

　「夏でも食べたいアツアツ料理」のタイトルどおり、火鍋、車
仔麺…人気のホッカホカローカルフードを、炎天下でも食べち
ゃうぞ！とばかりに食べネタ満載。また北京五輪など2008年
後半の時事ネタもちりばめて、ハイパー「あるあるネタ」オンパ
レード！

  おかっぱ頭のキュートな女の子「Fatina」のキャラ
クター雑貨が、新たな香港みやげの定番となりつ
つあるChocorate Rain。ありそうでなかったイラス
ト絵本が入荷！まだ田園風景の残る昔日の香港
郊外をテーマに、カラフルなイラストめじろおし！

   Fatinaのおかあさん・Prudenceが語る、ふるさと「百家村」
の思い出。そこはまだ畑や緑の丘や小川が残り、村人は「街
坊」でみんな顔見知り、助け合って暮らしている。

　野菜農家のおじさん、桃饅頭売りのおばさん、駄菓子屋で
「麦芽糖」を売るおじさん、洗濯屋のおじさん、そして裁縫上手
でなんでも作ってしまう自分のお母さん…年越しの獅子舞や
村祭りが来れば、みんなで大はしゃぎ。素敵なイラストを堪能
しながら、いまは失われた香港農村の暮らしぶりがわかる一
冊。

  奇作「PANDAMAN」など、躍動する不条理漫画・
イラストで香港のインテリ・サブカル層の心をつか
み続ける「江記」こと江康泉。ついにとてつもない
大作を送り出した！濃厚蛍光色の洪水のようなア
ートワークで、時代と次元を軽々と跳躍しまくる、
世界中ほかに誰も描けそうにないサイバーパンク
春秋戦国漫画！

   楚の懐王は仕えていた屈原の死をかなしみ、彼の複製ロボ
ットをつくった。それから懐王と屈原はずっといっしょ。現代香
港でも、タイムトリップ旅行社でのアテンド中も、火星の不動産
見学でも、五次元空間でも、元のいくさ世に戻っても、どこの
時空にいても彼らふたりと、そして謎の美女・キャサリンはな
んとなくずーっと一緒。

  とりとめもなく時空をホッピングする彼らだが、やがて屈原は
楚辞の一節「離騒」のビデオクリップを撮り、オーディションで
バンドを結成し、クライマックス・フェスでのパフォーマンスに向
かって突き進む。それはパロディでもジョークでもなく、おのれ
の表現衝動を社会化する「屈原」そのものだった…超ボリュー
ム・超ワイド画面で読みごたえたっぷり！

   

  正義の味方か？テロリストか？かつてこれほど「か
わいくないパンダ漫画」があっただろうか！目鼻なぐ
り描きのかぶりものヒーロー”PANDAMAN”をとおし
て、香港社会の矛盾をえぐる話題作。

　

　 PANDAMANとダイアナを追っていた、香港警察「保安と和平調
査セクション」＝SPUのメンバー・劉。彼はある日、自分が警察内
システムから締め出されていることを知る。知らぬ間に外部嘱託
扱いにされていた…他メンバーの陰謀か？

　いっぽう街のコンビニでふいにPANDAMANと出くわす劉。彼は知
ってしまった。PANDAMANの正体、そして、何故この世に現れた
か−深遠で悲しい経緯を！

　

  インディーズコミック界の旗手でありながら、現在
は活動拠点を台湾に移している智海。代表作のオ
ールカラーほんわか4コマコミックがついに当店初
入荷！

　

　おかっぱ頭にコロコロ手足、おしゃまな小学生の女の子・花
花。おうちで漫画のお仕事をしているお父さん、お母さん、おバ
カな白い犬のピピオ、猫のピピアと共に毎日楽しく暮らしてい
る。

　ちびっ子ならではの無邪気ですっとんきょうなやりとり、ほほ
えましいイタズラで、お父さんを笑わせたりちょっぴり困らせた
り。移り変わる四季の中、花花の季節ごとの暮らしぶりを優し
く追ってゆく。だけど…香港少女版「ほのぼの君」だと思ってい
たらヤケドする！？4コマのオチが時折少しだけシュール。チャ
ールズ・Ｍ・シュルツ「ピーナッツ」に通じる「投げっぱなし感」
や哲学性があり、ほのぼのだけではないスパイスを感じさせる
一作。

　

  インディーズ漫画の紹介にも力を入れてきた灣
仔の『香港芸術中心(Hong Kong Art Centre)』と、
台湾の個性派出版社『大辣』がコラボレーション。
両岸の著名漫画家・イラストレーター・デザイナー
を集め、「台北の80年代」ｘ「香港の90年代」＝漫
画文化が花開いたふたつの場所・ふたつの時代
を回顧する短編コミックを競作させたオムニバス。

   鬼才・利志達のレンタルビデオ漬けの日々、「刀剣笑」でお
なじみ馮志明の鄭問との邂逅エピソード、台湾からは高架下
の古本市場「光華商場」のカオスな記憶…エキゾチックな美麗
イラストも満載。中文・英文併記の親切設計です。

  日本観光ブームにのって、香港に氾濫する「日
本旅行記」。こちらはその元祖にして「基本の一
冊」。愛らしいクマキャラ・猫キャラ、淡く優しいタッ
チで詩情豊かに描く日本留学の想い出。

  イラストレーターJohn Hoは2009年、銀座の画廊で二人展に
参加したことから日本語習得を決心。翌年から1年あまり、東
京・早稲田の日本語学校に留学する。そして出会った韓国出
身の美しい同級生。やっとの思いで「お名前は？」と声をか
け、親しくなって重ねる渋谷のデート。休日に訪れる谷根千、
日暮里、江ノ島、花火大会、足を伸ばして訪れる京阪神三都
市…。

　ふだんは松屋の牛めし・豚めしばかり食べていたことからつ
けられたこの書名。香港人が憧れる「日本」をつぶさに描きつ
つ、日本人にも東京の魅力を再発見させてくれる佳作。

  ユーモア不条理漫画の雄、現地雑誌「東Touch」
見開き2ｐ連載を集めた単行本「偽科學鑑證」、記
念すべき第1作がこちら。

  のちに香港オリジナルゆるゆるヨレヨレキャラとして人気を博
す二人組パンダも、赤耳のウサギBitBitも、ヴィクトリア・ハー
バーの個性的ビル群をロボットキャラ化していじくる「維港巨星
ハーバー・ヒーローズ」も、すべてこの第1巻から登場。定番ギ
ャグの原点がここに！

  さらに「1980年代特集」と称し、おもちゃやアイドルや映画、
ファッションやヘアスタイリングに夢中になっていた少年時代を
ズッコケ回顧。ヨレヨレしたヘタウマ描線ばかりでなく、香港理
工大学の講師も兼職するという理系センスを活かしたサイエン
ス・イラストエッセイ風の紙面も。次から次へとめくるめく世界を
魅せる！

  のちに「標童話集」として独立連載をもつ楊學徳もパンダ漫
画・80年代回顧漫画でゲスト執筆。

  小克、2010〜11年発表作を集めた第5作品集。

　パンダキャラ、ビル擬人化に加え、地元雑誌「東Touch」で
2002年に発表した赤耳のウサギキャラ「BitBit」も「リサイク
ル」登場。分厚い作品集の随所で跳ね回る。

　また、小克が漫画・イラストに加え作詞家としても活躍してい
たのを反映し「替え歌短篇漫画シリーズ」も。後半では人間の
生老病死、輪廻転生をシンプルな線であらわしたハートウォー
ムな作品群が並び、新機軸を感じさせる。もちろん身辺雑記・
哲学的思索のイラストエッセイも充実。いつもよりボリューム多
めの充実巻。

  「Ｔａｋ」こと楊學徳の第6作品集。パンダキャラの
小克とともに週刊誌「東Touch」に見開き連載を持
ち、当書はその2012〜14年頃の連載分再録に描
き下ろしを加えて収録。

　近未来、香港島にウンコ形巨大要塞都市を築いてその上に
君臨するスペンサー家令息の物語「ゆけ！スペンサー帝國」、
ちょっとヤンチャで自堕落な小学生女子のシリーズ「姉妹火
花」、自宅の愛犬が主役の漫画エッセイシリーズ「うちのグー
ビー」、そして夢日記、バスマニアらしく懐かしのバスを徹底解
説したイラストエッセイ、夏休みの想い出etc…内容は雑多で
自由自在。しかし総じて、香港の下町団地街の情景とそこで
の暮らしが下敷きになっており、ラストの描き下ろしサイレント
漫画「大逃學」はその集大成。

  小克とともに雑誌「東Touch！」へ連載、レトロ不
条理漫画「錦繍藍田」でも高い評価を得た個性派
漫画家、「Tak」こと楊學徳。「錦繍」で脚光を浴び
た直後の2008年に刊行の画集。こちらは漫画で
はなく水彩画＆スケッチ集。

  人物肖像画やポスター画のパロディイラストも多いが、ほと
んどが、スケッチブックの切れ端やハトロン紙、チラシやコピー
紙の裏、さらには宝くじのマークシートやレコードの歌詞カード
の余白まで…日常そのへんにある紙に描いた、まさに「ラクガ
キ」そのものまで多数収録。しかし自由な発想で描かれたドロ
ーイング＆スケッチは、漫画作品の独特無二なキャラクターや
描線の「アイデアの素」として超貴重。ほぼ市場に出回らなか
った貴重な一冊。

  すっかり日常の情景となった外国人観光客の「イ
ンバウンド需要」。実際のところはどうなの？外国
人はニッポンをどう楽しんでいるの？とっても具体
的に、まんがで教えてくれるのがこの一冊！

 

 　香港人の四人きょうだい、長姉は実録エッセイ漫画で人気
を博した漫画家で次姉もグルメエッセイ漫画家（小Y）。大学生
の妹、海外旅行初体験の中学生の末弟と、東京旅行にやっ
てきた！

　広い平屋に民泊し、浅草で和服を楽しみ、メイドカフェに魅了
され、灼熱の江ノ島でスラダンの晴子になりきって「聖地巡
礼」、そして少年ジャンプ展にジョジョ展…精力的に楽しみまく
る若いきょうだいの姿をつぶさに漫画化。心から楽しんでいる
ことが伝わり、もてなす日本側も「ここが香港人のよろこびのツ
ボか！」とわかる、価値ある一冊。

  シニカルなアラサー女性の描写で熱い支持を集
める、2020夏の新作はやはりコロナ禍が
テーマ。２〜３ページのショートエピソードで、コロ
ナへの恐怖と不安、孤独や寄る辺なさを、救いなく
淡々と描く。

   もともと若い女性の矛盾や不公平、不平不満を一切オブラ
ートに包まずさらすのが彼女の「芸風」。その筆で未曾有の災
厄・コロナウイルスとそれに翻弄される人々を描けば……客が
来なくて時間の長さを知るコスメ販売員、ユーチューバーに転
身したくてもそのtalent(才能)もないタレント、モノ不足のなか
必死で猫缶を手に入れる退勤後のＯＬ、室内で必死にワーク
アウトしても痩せられないダイエット女性。あまりに突き抜けた
暗さに、すべてがブラックジョークにさえ見えてくる。見せかけ
の「ウイルスに打ち勝とう！」「希望を持とう！」というかけ声を
すべて蹴散らす、超パワフル・コロナ実録漫画。

  

  イイ男に出会いたい、ひとりじめしたい、いつでも
寂しさを埋めてほしい、でも別れて我に返ると自分
のイタさに消えてしまいたい…いつの時代も女心
は同じ。しかしそこに、即レスや承認欲求充足を
かなえてくれる厄介な存在・スマホとSNSが加わる
と…女心のめんどうくささは増すばかり。独特のヘ
タウマ絵柄と社会風刺、若い女性の生態描写でカ
ルトな人気を誇るの、集大成ともいえるブ
ラックユーモア短篇集。

   彼氏からのレスを一日中待ち続け、寝落ちしたところへつい
に着信音。ドキドキしながら画面を開いたら通販サイトのバー
ゲンDMだった…そんな経験ありませんか？香港も同じなんで
すね…容赦なきまでにクールな「あるある」系ブラックユーモア
がめじろおし！

  独特すぎるヘタウマ人物画、クールで辛辣な生
活描写で、アラサー香港人の絶大な支持を受ける
女流漫画家・。ニュージーランド旅行記エ
ッセイ＆漫画が到着！

 

 　往復路のみNZ航空がスポンサーにつき、プレミアムエコノミ
ーの旅を楽しんだものの、着いてからは相部屋のユースホス
テルを渡り歩く貧乏ロード。「ロビーが汚い」「Wi-fiがない」とさ
かんに愚痴りながら旅は続く。同宿人や、現地で再会した旧
友の描写も至ってクール。スカイダイビングなどのアクティビテ
ィーもひととおり試すが、その筆致はひたすら淡々としてオフビ
ート。かつての向田邦子の旅エッセイを思わせるビター＆ロー
テンションぶりだが、そこが現代香港人にウケる秘訣かも？と
思わせる一冊。

　文字多め、筆者撮影と思われる写真多め（なべて暗めの画
調）で漫画＆イラストは少なめだが味わいは深い。なお「新
西」＝ニュージーランド。「西遊記」とはまったく関係ありませ
ん。

   　近年は絵本作家として活躍する「阿高」こと高
文[ｼ景頁]。2000年の短編漫画作品集がこちら。
狭い香港での卑近な生活風景が、ある人間のとっ
ぴな行動でふいに、大地へ、宇宙へ、空へ、そして
「おかしな世界」へとコネクトする！

　各篇に登場するのは、少し狂った行動におぼれる人ばかり。
不細工な恋人と過ごすクリスマスにうんざりする不細工な少
女。両親の賞品稼ぎのためにゲームのインチキ行為をさせら
れる少年。電車内、隣人のケータイ通話で耳にした電話番号
を、執拗に叫んで隣人を責めあげる青年。人々の群れを屋上
から眺めながら、ズボンを下ろし「まさかの行為」にふけるサラ
リーマン…。インモラルでじめじめと暗い行為を描きながら、ふ
いにそれが角度を変え「大きな世界」へと接続される過程をと
らえる。誰にも真似できない観点変化と思考の飛躍を、漫画で
軽々と表現してしまう。かなりの才気を感じさせる、異色作品
集。　

  期待の新人登場！さわやか＆ストレートに「夢に向かっ
てまっすぐ生きる」のを励ますオールカラーコミック。 　

　　14歳のリック少年は「地球を救う」ことを本気で夢見ている。作文の
授業、「私の夢」という課題で「地球を救いたい！」と力強く訴えたリッ
クは同級生に笑われ、先生からは説教に呼び出されてしまう。

  ところがそんなリックの前に「わしもじゃよ。わしも『地球を救う』のが
夢じゃ！」年老いた共鳴者が現れた。夢を追う彼らだけの前に現れる
「ドリーム・スーパーマン」。

  自分なりの夢を追い、スーパーマンの力を借りて前に進む勇気を得
る。そんな仲間たちは、ひとり、またひとりと増えてゆく。やがて彼らを
罵倒し痛めつける者たちと、正面対決できるまでに…。　

  2000年代初頭にＫＯＦコミック「拳皇Ｒ」の作画な
どでも活躍した馬兆權が手がけた、名作「八十日
間世界一周」のコミック。浦沢直樹を思わせる手
堅い絵柄で、波瀾万丈の冒険の旅を魅せる！ 　

　　１９世紀英国、謎の貴族フォッグはトランプ遊びの仲間相手
に賭けをする。鉄道と航路を乗り継げば世界は80日で一周で
きるという。ほんとうに出来たなら2万ポンド出してもらおう、と
…。召使パスパルトゥーを伴い、意気揚々と海路旅立ったフォ
ッグ。ところが彼らの後を追う影があった。ロンドンの銀行で発
生した現金強奪事件。フォッグが犯人と目星をつけたフィック
ス刑事が、彼をお縄にしようと虎視眈々と狙っていたのだ−。
　

  コンパクトな詩画集。タイトルの意味は「疲れた
ら寝そべって動くな」。

  投げやりになろうと勧めるのではなく、絶望や悲嘆をくぐりぬ
けて疲れてしまった人が心と体を取り戻すために、「一度心や
体の色々な部分をバラバラにして、それぞれの声に耳を傾け
よう」と語りかける、そんな詩たち。

  見開きで短い詩とシンプルな線画という構成で、線画イラスト
もどこかドライでユーモラス。これまでたくさんの反体制書籍を
上梓、様々なメディアで独自のオピニオン空間を作ってきた
「毛記グループ」の出版社が２０２１年秋に刊行。一見ありきた
りな「癒やしの詩集」だが、激動の時を経た香港で出た意味は
大きい。

  香港の団地生活を描いたイラスト集「大香港人
2」で知られるイラストレーター・蚊帳。NFT（代替不
可能トークン）アートに挑戦し、制作した70点あまり
のイラスト作品に、それぞれ1ページの漫画をつけ
た作品集。

  ぶちゃむくれネコのBRUCEくん。香港生まれの外国育ち、広
い世界を知りたいと飛行機に乗って飛び出したものの、着いた
先で金を稼がなければ。水になれ、BE WATER。そして働け！
というわけで70あまりの職業コスプレイラストと、ズッコケお仕
事ニャン戦記、いや、奮戦記を収録！

   。

  「歇後語」＝「しゃれ」や「かけことば」を駆使した、昔からの慣用句や言いま
わし。前半−後半に分かれており、前か後どちらかを口にするだけで相手に
通じる、地元人ならではのイキな言葉。日本語にも「だんだんよくなる−法華
のタイコ」「その手は桑名の−焼きはまぐり」など、前後の一部を言うだけで通
じてしまう古めかしい言いまわしがありますね？（ニュアンスは違いますが、
そういった言いまわしをイメージして下さい。）

  香港の広東語にはそんな「歇後語」がたくさん！まさに地元を代表する「言
語文化」です。若い人にも昔ながらのイキな歇後語を覚えてもらい、伝統的な
言葉の文化を継承してもらおうと、ゆかいな「まんが学習カード」が登場！

   かわいらしい阿婆＝おばあちゃんのイラストで、言いまわしどおりの動作を
図解。オモテに上の句、ウラに下の句と語句解説（中文）掲載。ローマ字の発
音記号付き。広東語の学習テキスト・辞書はなかなか入手しづらいですが、
なかでもディープ＆マニアックな「歇後語」だけにスポットをあてた、言語学習
書としても貴重な珍品！解説書＆ミニまんが「おばあちゃんの生活態度」、さ
らに現地で使える交通カード「シニア用オクトパス」のおまけつき！（65歳以上
対象。チャージすれば実際にご使用いただけます。）

  映画「イップ・マン」で広くその名が知られた中華
武術「詠春拳」。詠春をテーマにした絵本が登場！
とはいえイラスト武術講座でもバトル物語でもなく、
子供の目線で淡々と「詠春拳とは何か」をときあか
していくドキュメンタリー風絵本。

 

  小学生・阿樺は映画「イップ・マン」に熱くなり、詠春拳にが
ぜん興味をもつ。学校の授業で「香港の非物質文化遺産」の
話題が出た時、阿樺は「詠春拳も文化遺産ですよね！」と手を
挙げる。

  先生は「そうだね。でも映画は嘘のお話だよ、ところどころに
本当の話もあるけどね。本当の詠春拳を調べてごらん。」そこ
で阿樺は、イップ・マンの子孫が継承している詠春拳道場の
門をたたく…。

  「阿樺出拳」のその後を描く、詠春拳絵本第2弾。
友達・阿晉とともに道場に入門して1年。演武会に
も出させてもらえるほどに成長した阿樺だったが、
阿晉に実力で追い抜かれ複雑な思いに駆られる。
友情にもひびが入りそうな中、不機嫌な彼は大師
匠・葉準との交流の中で、やがて何かを見つけて
ゆく…。

  香港地元局「viu tv」でドラマ化！本格よみきりボ
クシングコミック。

  デビュー以来7戦7勝全戦KO勝ち、破格の新人・欧陽駿。決
して体力・戦闘力ともに抜きん出ていない彼が勝ち続ける影に
は、トレーナー・ローギンの「観察者」としての独特の手腕があ
った。ところが駿にある日、降りかかる運命の転変。ローギン
が俺を、大手ジムに「売却」した…！？

  裏切られ、失意のあまり地下拳闘に手を染めてしまった駿
は！？そして駿の幼なじみで、ある日突然リングを去ったボク
サー・李承恩は…！？

 

  香港まち絵本の決定版！一見ラフで稚いタッチの水彩画にみ
せかけて、香港の街の姿を正確無比にとらえた18枚+αの絵画
たち。

   街市周辺、スターフェリー船内からの海景、ビルの谷間の緑地公園、時計が
壊れたら駆け込む修理屋、中学校、お役所のビルが閉まったころ活気づく隣接
の屋台街、学童が行き交う交差点のむこうの葬儀場･･･狭く区切られ、すべてが
詰め込まれ、その中でそれぞれの世界を広げる、独特の街・香港。的確に表わ
した大判カラーイラスト絵本！

 

  さまざまな出来事を経て「この街を離れる人」が
たいへん増えた香港。すでに離れてしまった人、こ
れから離れる人、離れずに見送る人、それぞれの
立場の人たちに贈る、と銘打ったサイレンス・イラ
スト絵本。

   香港の生活に密着した街角、店、スポットがシンプルな線と
色で描かれるが、人間はひとりも描かれていない。倒産してし
まったスイーツチェーン、菓子店チェーン、がらんとした小間物
屋、惣菜屋、落書きの消された壁、ビラがきれいにはがされた
高架道路や地下道、地下鉄、公園。人の消えた風景に、何を
感じるかは見る人次第。「いつもの場所で君を待ってる」という
タイトルが胸を刺す一冊。

 

  イラストレーターとして、そして香港の同人シーン
で数少ない「芸能ジャンル」作家として活躍する
Kilie Chan。待望の商業出版イラストエッセイ本発
行！ルイス・クー、レスリー・チャン、チャウ・シンチ
ー、エディ・ポン、レオン・ライ、トニー・レオン、そし
て金城武…自分の愛してやまない香港スターたち
への、イラスト＆漫画＆エッセイによる「極私的ラ
ブレター」集。

   レジェンド出演作での艶姿を忠実に再現し、魅力を語り尽く
すイラスト群。そればかりか「ゆうべの夢に出てきた！」「サイ
ン会に行ってきた！」「友達に『街で会った』自慢話をされて羨
ましくて死んだ！」といった極個人的イラスト行状記（妄想入
り）もまじえ、同人誌スピリットあふれる紙面づくり。

  著者はまだアラサー、1980〜90年代のレジェンド作品を
Netflixで後追いする世代。それだけに感動はまだ新鮮でみず
みずしく、若さゆえのピチピチした明星愛がたっぷり！暴走系
明星迷なら誰でも、洋の東西を越え、共感間違いなし！

  

  チェコスロバキア出身の絵本作家ミロスラフ・サ
セックが、さまざまなお国に数ヶ月滞在し仔細に観
察、色鮮やかに仕上げた絵本「This is」シリーズ。
その香港編がはじめて繁体中文訳で登場。

   都市中心部の暮らし、下町の風俗から農村の姿まで、平易
で簡潔ながら鋭い観察眼とスケッチ力でつづっているが、発表
されたのは1965年！半世紀以上前、まさにレトロ香港の姿を
いまに伝える！

  ふんわりセットしたヘアに旗袍をまとったご婦人、客家帽子を
かぶって天秤棒をかつぐ苦力、タイガーバームガーデン、林立
する公営団地、水上生活者の集まる避風塘、農耕用の牛…
いまは物語の中だけの存在となった香港のあれこれが、確か
に日常だったことを知らせてくれる、貴重すぎる一冊。

  

  香港伝統の「食の現場」を知る、基本の一冊！

   「大牌档（屋台・露店）」「冰室」「茶餐廳」「珈琲館」「茶樓」
「蛇店（ヘビスープレストラン）」「涼茶舗（漢方ドリンクスタン
ド）」「甜品店」の8章から成り、それぞれお店の構造、歴史に
よる移り変わり、提供メニューの図解、代表的食品の製法、名
店の軒先や店内…カラー絵をふんだんに使って大紹介。

  香港食ビギナーなら知っておくべき、ディープな香港マニア
ならすっかり見慣れた、しかし時代の流れのなかで失われそ
うになっている食と店の姿を、ほのぼのカラフルな絵でたっぷ
り収録。必携！

  

  日本ではいまやコミケの一大勢力ジャンル、オン
リーイベントも隆盛中の「飲食情報同人誌」。しか
し香港ではまだまだ珍しい存在。こちらはその香
港のソウルフードを、素朴な絵と英文の詳細説明
でつづった希有なZINEです。

   お粥/大根もち/鴛鴦茶/龍蝦伊麺/ワッフル/カレー串団子
/移動販売車のアイス/ボウチャイ飯、もはや定番ともいえる香
港名物フード紹介から、SOY SAUCE味のミックスグリル定食、
火鍋、潮州式夕食コースなど、地元では定番ながらいまひと
つ海外紹介の機会が少なかった食べ物まで。こぢんまりした
本ながら中身は意外と濃密。さらに、手作り感満載のリング製
本（おそらく実際に手作り）。大事な友だちのために作ってあげ
たような、ぬくもりと親密さのあふれる本です！！

  「私たちのハッピーデイズ、1990年代！」子供時
代を団地で過ごした香港人の作者が、90年代、特
別じゃないけど楽しかった日常をポップ＆率直に
描く。

  テレビばかり見ていた毎日、ファストフードのお子さまセット、
団地下の小食店（スナックスタンド）で買って食べた串焼き、
士多（駄菓子や日用品のよろず屋）で買ったガムやアイス。教
室で見せびらかしたシール集め、お父さんが買ってきたレーザ
ーカラオケ。雑誌の懸賞付きぬりえが当たって、お母さんと編
集部へ賞品をもらいに行った小さなバス旅…。まるでアイスや
駄菓子の包み紙のような赤・橙・紺の3色を使って、レトロカラ
フルに仕上げたコミック。返還前後の香港人の暮らしが手に取
るようにわかります。

  

 街の伝統的建築様式や日用品の工芸フォルムを収
集、分析し美の根源を追求する書籍「香港老美」（黄慶
雄/著）。地元食品メーカー「超力」との協力の下、2024
年卓上カレンダーを制作。

   これまでの「香港老美」掲載写真、スターフェリーや英領時代の建
築物から、茶餐廳の店内・食料品店の店頭など庶民的なオールド・
ホンコンのシーンまで、「街のデザイン美」にフォーカスした写真が月
替わりで楽しめます。

   

※香港制作のカレンダーのため、祝日表示も香港準拠となります。

  日本の祝日とは異なりますので使用の際はご注意ください。

  「OLあるあるネタ漫画」で大人気のMandycat、
2023新作は大好きな猫の漫画。はじめていっしょ
に暮らし、お空へと旅立ってしまった白黒ハチワレ
のマイケル君へ想いを込めて、宇宙のニャン星
人・マイケルが主人公！

  人類征服のため、ニャン星の宇宙ステーションから地球に降
り立ったマイケル。ヤクザな流れ者生活を送っていたが、やが
て安らぎの家（猫落下防止ネット・爪とぎ完備）を見つけたこと
から定職について大活躍。麻雀店のボーイ、工事現場、パン
職人、お寿司屋さん…次々にチャレンジしていくが、猫の習性
でちょいちょいお仕事に支障をきたし、道は波瀾万丈…！？

  Mandycat夫妻による「猫の習性ミニ講座」コラムもはさま
れ、クスッと笑いながら猫と暮らす豆知識が身につくニャンダフ
ルな作品。  

  団地ペン画集「景捜・屋邨」の張君豪、長く邱福
龍の作画スタッフを務めたRodman Lokが編集。今
いちばん尖った香港の絵描きを一堂に集めるオ
ムニバス漫画＆画集、第2弾が登場。新しい仲間
も続々参加！

   張君豪の「景捜」シリーズ描き下ろし画、半グレボーイズコ
ミック「英雄是従蛋散開始煉成的。」のイメージ画。Rodman
Lokは香港島・海沿いハイウェイを舞台にしたアンドロイドvsエ
イリアンバトルコミック「東区走廊事件」を寄稿。そして「港漫動
力」2年連続選出のコウ志傑は4ページの超短編ながら味わい
深い漫画作品「和平時代」。香港・日本・台湾の古い小商店を
ラブリーに細密スケッチするRocky Chanも24ｐにわたり、たっ
ぷりイラスト寄稿。

  ほか、サイバー美人画のJC+、ちょっぴり諧謔の効いた動物
細密画の宋嘉恩、香港の街角と少女の組み合わせが印象的
なGoodbye Victoriaなど･･･ヴィヴィッドな作品がめじろおし。
巻末には邱福龍、Cuson、袁家寶、Felix Ipらの応援イラスト寄
稿もあり。

  日本・台湾・そして地元香港、古めかしい小商店
の店先スケッチを得意とするイラストレーター
Rocky Chan。その絵世界をたっぷり楽しめる画集
が登場。

   店先に放置された小間物や看板まで、コチャコチャとした情
報を逐一きっちり描き込んだ店先は、情報過多で今にも崩れ
そう。しかし奇跡の構図とバランスで、絵としての美しさと情報
密度が両立。これは天才のなせる業！

印象的な街や店のスケッチのみならず、自分のスタジオ内や
入居している工業ビルの廊下、入口、ドア先。さらには「インタ
ラクティブ交流」と称し、ファンから提供された「乱雑な仕事部
屋」「コレクター部屋」の写真をリアルにイラスト化する企画も。
ひとあじ違う「街の画集」をあなたに！

 「ボクのうちはどこ？」小さな瞳が見つめる、香港の深刻な住
宅問題。柔らかく詩情豊かなタッチで、淡々と日常風景を綴り
ながら、現代香港がかかえる病巣を静かに告発する絵本。

   狭くて喧噪だらけの香港。８歳の男の子・明仔は、いちばん貧しいといわれ
る地区に暮らしている。エレベーターのない団地で3階に上がり、家に帰れば
パパとママと妹がたったひとつの部屋でひしめき合うように過ごしている。そ
れでも明仔は家に帰るのが嬉しい。優しいママがいつもいるし、２歳の妹も遊
んでくれるから。

  ところがある日。地上げ屋の影がちらつく街で、事件は起こった。明仔一家
はきゅうに、この狭い街、狭い家と「さよなら」することになった…。巻末英語対
訳付き。

 

  香港、自由と民主のとりでとして残る「独立書店」
の雄、界限書店。自社出版物もあり、そのひとつ
がこのイラストブック。「人間やるにも免許がい
る！〜学校じゃ教えてくれない公衆マナー〜」とい
う、意外な目のつけどころをしめす当書は、香港
社会で生きる基本的なマナー・公衆ルールを平易
なイラストで図解した本。

  「エレベーターで屁をするのはやめましょう」「便器に落ちた
陰毛は掃除して出ましょう」「濡れた傘をバスの座席に置くの
はやめましょう」など、どの国でも共通の「あたりまえマナー」を
ユーモアたっぷりに紹介するものも多いが、中には「飲茶の時
は目上の人から茶を注ぐ。点心は人数分、ひとりじめメニュー
は大人数の時は遠慮を」「火鍋は火の通りやすい食材を一度
に煮ないで」など、香港ならではのマナーも。

  さらに巻末には「日本編」「英国編」「移民先編」のマナー講
座もあり、香港で暮らしていく人ばかりでなく移民する人にも
役立つ！？親切設計。この本を読めば香港でも、何処の国で
も恥をかかない立派な「文明人」になれる！？

 

 神奈川県出身、香港に渡って地元の風景を描き続けているイ
ラストレーターMango Naoko。実在の団地＝「屋邸」9ヶ所に材を
とり、香港の団地生活をイキイキと切り取ったオールカラーイラ
ストブックが登場。

   ただし団地に暮らす住民の姿はぜーんぶニャンコ。ふくふくした猫が茶餐廳
でくつろぎ、遊具コーナーで遊び、集会場につどい、クリーニング屋や乾物店
で店番をし、街市で買い物をする…キュンキュンするほどかわいい！団地やそ
の低層階の商店群の描写はとっても正確精緻。だけどニコニコ顔のニャンコち
ゃんたちがファンタジックな世界に連れて行ってくれる、魅惑の一冊。

 本業は広告マン、漫画家としてのキャリアは皆
無。なのに「勇気をふりしぼって作った」処女作
が、利志達など発行する今日出版からいきなりリ
リース。そんなＣｈｒｉｓ　ＦＯＮＧ、50編+αを集めた
超短編集。

   いきなりの単行本刊行も納得の超絶画力。しかしその高い
技術を、異形描写とグロテスクとアブノーマルに全振り。しいて
いえばガロ系のアングラだが、いや、ガロにもここまで気持ち
悪い画風の作家はいなかった！

  各4〜6ページの短編は「僕の頭の中で生きる、友だちのこ
とを描いた」と作者は言うが、それはブラックユーモアの極北。
筒井康隆の短編ＳＦからグロとナンセンスとバイオレンスの沈
殿物を抜き出し、原液でぶちまけるような容赦なさ。

  ストーリー、キャラ絵、展開描写、三拍子揃って気持ち悪
い。寝る前に読んだらきっと悪夢にうなされる。50編+αを嘔吐
せず読み切れたらあなたは勇者！

  一度見たら忘れられない、強烈な絵柄の人物画
で名を馳せる女性イラストレーター米路沙＝Ｍｉｌｏｚ
ａ　Ｍａ。みずからの人生を振り返ってつづるイラス
トエッセイ。

  香港で古くから団地街として知られる「蘇屋」に生まれ育
ち、駄菓子屋や街頭ゲーム機、公園での遊び、四季折々の行
事などでカラフルに彩られた記憶。しかし両親、ことに性格に
難のある母親との折り合いに悩み、喘息や虫歯など体の不調
に苦しみ、18歳で家を出て暮らしはじめるも仕事でつまづき、
常に虚しさがつきまとう人生。

  色彩と空虚のあいだをつなぎ奇妙に「中和」する、Ｍｉｌｏｚａ　
Ｍａの独特すぎる人物画！ポジティブとネガティブ、明るさと暗
さを超越した、またとない読後感を残す自伝イラストエッセイ。

  香港随一のレトロスタイル遊園地として今も語り
継がれる「茘園」。その歴史を詳細に追ったカラー
資料本が登場！

  九龍半島の西のはし・茘枝角に1950年、人工池での水上レ
ジャーとレストランを中心にして開園した「茘枝園」。やがて「茘
園」と改称し、観覧車や回転木馬などののりもの、外国映画を
上映するシアター、さらにはゾウまでいる動物園にサーカス招
聘と、子どもたちの夢をいっぱいにのせて規模を拡充していき
ながら、香港返還と歩調を合わせるかのように1997年閉園。
その発展の歴史が一望できるばかりか、2016年以降の単発
復活企画、イベントやコンセプトレストランまで追跡。古い写真
や新聞広告、往時の入場券やパンフレットまで図版をふんだ
んにあしらった贅沢仕様。香港人のレトロ・ドリームにかける情
熱がほとばしる一冊。

  香港人みんなの心の中に生きる「子供時代の記
憶」をなんでもレゴでつくっちゃおう！素晴らしい作
例写真と、一部作品の組み立て図解まで掲載した
充実の一冊。

   オールド団地とその1階の商店街、茶餐廳や飲茶の茶樓。
バス停にすべり込んでくる、赤とクリーム色の冷房なしバス。
ビルの中の紡績工場や屋台街。さらには遊園地「海洋公園」
や、いまはなき啓徳空港にタイガーバームガーデンまでレゴで
再現。そして版権的に微妙な「子供のころのテレビまんがヒー
ロー」や「アメリカ生まれの夢の国遊園地」とそのキャラクタ
ー、レトロなおもちゃやゲーム機、清涼飲料水のビンまで！

  香港のキッチュ・レトロ文化の総まくりとしても楽しめ、レゴ
での精巧な表現に驚嘆する、おもしろマニアックな一冊！

   香港の独自文化を大切にし、自治と民主を愛す
る人気漫画家・阿塗の代表作。日本語にも「猫を
かぶる」「犬死に」「濡れねずみ」など動物の登場
する慣用句はありますが、広東語にも負けず劣ら
ずたーくさんあります。それらを逐一、バカ正直に
イラストで表現してみたらこうなった！という愉快な
本。

   互いにシッポをひっぱりあうニャンコさん、カゴに入れられて
水浴びするブタさん、雲の上からウ○コをまき散らすワンコちゃ
ん…みんな実在する慣用句ですが、描かれたどうぶつたちの
表情がとってもかわいい！発音記号と英語／広東語バイリン
ガル解説付きで、ちゃんと実学にも役立つ一冊。

   ユーモラスでかわいいどうぶつイラストで、現代
香港を鋭く風刺する阿塗。2015年、フランスのミリ
オンセラー寓話小説「茶色の朝」を漫画絵本化し
ていた！香港の街での出来事として翻案され、随
所に阿塗オリジナルのかわいいキャラクターも登
場しながら、警世の書として大傑作の仕上がり
に！

   架空の未来。政府は「科学的根拠」にもとづき、茶色以外の
動物を飼うことを禁止する。「僕」は可愛がっていた黒白の猫を
殺処分され、茶飲み友達（いや、ブラウン・コーヒー飲み友達）
の阿傑は愛犬の白いラブラドールをどうにかして「茶色だ」と言
い張ろうと苦渋の表情。だけど二人とも、新しく茶色の猫と茶
色の犬をペットに迎え、また楽しい毎日が戻ってきた。

  「科学的根拠」を疑う新聞は廃刊にされ、競馬欄が読めなく
なって困ったけど、「茶色馬の競馬」で三連単を当てたから
「僕」はハッピー。このまま楽しい毎日が続く…はずだった
が！？

   手塚賞海外特別部門佳作、ジャンプルーキー, 
LINEマンガ「勇者の品格」などで日本でも親しまれ
ている香港人漫画家・東東（トントン）の実録エッセ
イ漫画。その名も「聞いてくれ！工事現場はお絵
かきよりも儲かるぞ」。身もフタもないタイトルどお
り、東東が実際に働いた現場仕事のリアル記録。

  漫画家稼業で精神的にも金銭的にも行き詰まった東東に、
ある日届いた小学校の同級生からのメール。「工事現場で人
手が足りない！手伝ってくれ！」まさか応じるわけがない、と
鼻で笑うはずが、気づけばドナドナドナド〜ナ〜♪、荷馬車に
乗せられ、いや香港なのでミニバスに乗せられ現場へ。

  ドリル、グラインダーetc、工具の使い方を一から教わり、熱
中症になりながら資材を運び、やがて電気配線や鉄骨組みま
でおぼえていく。ことさら苦労を強調せず、精神的肉体的成長
を語るわけでもなく、ひたすら淡々と現場暮らしをつづる。

  中国語の建設用語・資材名や工具名まで身につき、実用性
高め。連載漫画のファンタジー色とは180度テイストが異なる
が、地に足のついた高好感度の一冊。