少女の夢やファンタジーを大切にしながら、ちょ
 っぴり大人のビターさを感じさせるオリジナル同人
 女性作家集団「Shineland」。『英領香港時代、こ
ん
 なステキな「ヴィクトリアなお店」があったら…』を
テ
 ーマに競作したオムニバス。

文具店でいつも大量の絵はがきを買う少女、愛妻とはぐれ
てアンティークショップに迷い込んだ猫の冒険、80年代末、ひ
とりの伯楽に救われた正調英国風テーラー、あこがれの外国
風菓子の移動販売車をはじめた少年と少女…美しく、格調高
く、ロマンにあふれながらも今は失われてしまった「女王の香
港」。哀惜と憧憬を込めて、オールカラーで競う！

女性同人集団「Shineland」が、香港人の記憶の
 中に眠る『遊園地』をテーマに原稿を持ち寄った
連
 作オムニバス。

そこは回転木馬や観覧車のあいだからメルヘンの主人公
が現れ、パンダの着ぐるみが愛嬌を振りまき、おいしいラーメ
ン屋台やアイス売りが競い合い、女の子の夢・ウェディングフ
ォトを共に撮ってくれる王子様アイドルがいた。それぞれが悲
喜劇を内に抱えながら…

古き良き遊園地は、人びとの夢を載せて開園し、輝きを振り
まき、そして時代と共に幕を閉じてゆく。キャラクターやストーリ
ーに少しずつ関係をもたせながら、個性豊かに筆を競い合うオ
ールカラー・オムニバス！

「Shineland」が「人との距離／心の距離」をゆる
 いテーマにおくるオムニバス短篇集。　

風と天気を読みながら、一日にたった一度の邂逅を果たす
「カップル」。旅のノートとともに、人生も破り去ることを決意した
株式ディーラー。大切な本をとおしてつながりながら、海峡に
引き裂かれてしまった少年と少女。理科室のすみで、物云わ
ぬ「彼」に話しかけ続ける女子高生。彼らは少しだけ間違えて
いる…身体の距離感を、そして心の距離感を。しかしそれは
「遙かな想い」のなかで浮遊し、なんだかとても心地よく、そし
てほろ苦い。傑作揃いの10篇！

女性オリジナル同人漫画家集団「Shineland」が
 おくるオムニバス短篇集。

　5時をまわっても居残っていると、「神隠し」に遭うという図書
館。それは都市伝説なのか、それとも…？ほんの少し「ずれ
た心」を持てあます少年少女が、不思議な図書館を、床屋を、
大木の洞を、そして自分の内側を覗き込んだときに何かが起
こる。繊細な心情描写が光る傑作短篇8作収録。

子どもたちに、楽しみながら理系の早期教育へ
 と親しんでもらう「STEM」。香港でもブームとなる
 中、ワクワクのスリルたっぷりでSTEMへといざな
う
 少年探偵団漫画シリーズ。「Shineland」メンバー・
 多利が作画を担当、こちらは第2弾。

九龍半島随一の繁華街・尖沙咀を舞台に、天文学が謎解き
のカギとなるカウントダウン・ミステリー！

大みそかの夜。STEM先生と少年探偵団メンバーは尖沙咀
の海辺で年越しを祝って集まった。と、そこへ現われる宿敵
Akkiと、謎の青年「シルバーオリオン」の姿。彼らは恐るべき
野望を秘めていた。年が明けるとともに、香港中を停電させる
と…

なんとしても阻止するんだ！探偵団はシルバーオリオンの
挑戦状を受け取る。彼は尖沙咀じゅうにちらばる、天文と数学
にちなんだ名所に謎を解くカギを隠していた…。

2021年の第4巻、テーマは「ゴミ問題」。

街じゅうの公共ゴミ箱がひっくり返される事件が起きた。真
相究明へと立ち上がる少年探偵団。女子メンバーのひとり・テ
クニーは、こっそりVtuberをやっている秘密が暴かれ赤面しな
がらも事件を追う。

やがて彼女はゴミ箱を荒らしていたネコを追ううちに、ふしぎ
な少年たちと知り合う。ゴミで秘密の隠れ家を作って活動する
彼らに「姫」として迎えられたテクニーだったが、やがて探偵団
とともに、海上に忽然と現われる「ゴミでできた島」の巨大な謎
へと向かっていくことに…。

天文学も「STEM教育」のひとつだ！香港天文台を
 舞台に、はるかな歴史、地球と宇宙と私たちとの
 つながりを感じて…リリカルでファンタジックなな
教
 育漫画が登場。

シャム天文台長は特別採用したふたりの助手、小星と倚雲
とともに、歴史に埋もれた天文台の謎解きに乗り出す。地球の
北極と南極を結ぶ無数の弧＝子午線。香港の経度を示し、天
体観測の標準地点となる「子午線の石柱」は、南の柱と北の
柱があるという。海事博物館元館長の助けを得て、みんなで
埋もれた柱を発見しに行こう！

絆の深まるシャム天文台長と助手コンビは、やがてそれ以
上の関係であったことに自ら気づき、過去へとトリップする…。

若き日に右目を患い、それをきっかけに地球外から来た「雲
王子」と「流星少女」が見えるようになった天文台長シャム。三
人は「CMS天文調査隊」として、星と地球の不思議を探求す
る！

2021年12月。三人は南極へ向かう。「黒い太陽」＝皆既日
食が待っているのだ。人影よりペンギンの影にが多く、白夜で
いつまでも明るい昼が続く南極。皆既日食の瞬間をとらえるこ
とが出来るのか！？