Cuson2024年新作のテーマは「猫ストーカー」。

  自宅にも愛猫Mui Muiがいるというのに、ネットで見かけた
かわいい「猫店長」「看板猫」に勝手に一目惚れ。すぐに会い
に行き、おさわり・ナデナデ・モフモフ…スキンシップを図ろうと
する、まさに「ニャンコ痴漢」なCusonの日常を描くエッセイ漫
画。

  香港の街角で有名な看板猫も次々登場し、（店名・場所は
特定されないものの）さながら「香港名物猫マップ」の様相。も
ちろん自宅のMui Muiとのラブリーな日々も多数収録！

！

実録！爆笑自虐エッセイコミックといえばこの人
 Cuson。2023年夏の新作テーマは「毒舌」。歯に
衣
 着せぬ痛快な弁護士を描き、現地で大ヒットを記
 録した正月映画「毒舌弁護人」にあやかり、自分
 の彼女から浴びせられる辛口発言をネタに描く。

最近ますます顔も体形も丸っこくなったCuson。それを容赦
なく口撃する彼女。「顔相占いで, アゴの長さは老後の運勢を
示すのよ。あなたは肉でアゴが埋没してるから未来もない
わ！」「恋人つなぎしたまま、地下鉄の改札をくぐりたいって？
その真ん丸で短い手足で！？」etc。

もはや毒舌を通り越してハラスメントか誹謗中傷！？それで
もカラッと爆笑できるのは、Cuson氏の端正で愛嬌たっぷりの
漫画、そして香港随一の「プロ自虐師」ともいえる伝統と円熟
のギャグセンスゆえ。今年も爆笑してください！

「我的港女老婆」で描いてきた妻と離婚し、孤独
 と悲しみをにじませていた…はずのCuson。「い
 や、もう僕は悲しくないですよ。なぜなら…」。

きょうだいや母親と済州島を旅したり、香港書展で毎年恒
例のサイン会（さらには「ハグ会」まで！）を開き、温かいファン
との交流を楽しんだり、毎日がとっても充実してるから。そして
ある日、編集者に「去年の独り身悲哀漫画は好評でしたよ。
続編を描いて下さい」を言われたCusonは答える。「描きませ
ん」。だって新しい彼女ができたもの！とっても幸せだもの！と
いうわけで後半は今カノとのイチャラブ実録コミック。

嘘のない率直さで読者の心をつかんできたCusonが、また
してもアッパレな素直さで描く「新しいハッピーデイズ」エッセイ
漫画。

　

大ヒットシリーズ「我的港女老婆」の軽妙なギャ
 グセンスで香港読者を魅了してきたCusonが、私
 生活の変化を機に「タマネギ・テイスト」＝泣ける
漫
 画に挑戦。大好きだった父の死を克明に描く。

子供の頃からの楽しい想い出、老齢で衰弱していく様子、
病院で迎える最期の精緻な描写、別れの悲しみと覚悟、そし
て亡くなった後、ふとしたことで感じる欠落感…誰もが迎える
人生の一コマでありながら、卓越した描写力、素直な心の動
きをそのまま漫画にできる表現力はやはり「我的港女老婆」で
培われたもの。乾いた筆致で、まったく大仰ではないのに、確
かに「タマネギ漫画」＝泣けるマンガになっている、なかなか
の傑作。

　

第1作「我的港女老婆」の大ヒットで生活が一変したCusonと
その妻の、その後を描いたシリーズ第2弾。相変わらず「港女」
な奥さんに振り回されるうえ、第2弾のネタ探しにも追われ、さら
に抑圧の深くなったCusonの日々を自虐ギャグたっぷりに描く。

　　さらに香港後半は2匹の子猫との日々をつづった猫日記漫画
も。日本なみに猫好きが多く、飼い猫に全力で忠誠を尽くす「猫
奴」ということばがそこそこの流行語になっている香港。リアルな
猫飼いの日常に注目！

  「港女」＝それは「香港の女の子」の意味にとどまらない。
わがまま、自分大好き、SNSも自撮りも大好きで見栄っ張り、
家事は放りっぱなし、気が強くて男を振り回しっぱなし…オトコ
側が最近よくいるオンナノコを揶揄していう、香港の一大流行
語。その震源地がまさにこの作品。

  絵に描いたような「港女」と結婚していたCusonが、二人の
生活を自虐ユーモアたっぷりにつづった大ヒット漫画。ただし
気が強いだけじゃなく、いつもCusonに抱きついてベタベタ、強
く抱きつきすぎて旦那の腕にアザや流血をつくっちゃう…ぐら
いのラブラブバカップルぶりも注目。

香港随一の愛されギャグ漫画家・草日。2022年
 の新作は、相変わらずの日常を描いた身辺雑記
3
 コマ。

遅れぎみの原稿をオバちゃん編集者にせっつかれながら、
それでもアイデアが出ずについついサボってしまう、草日自身
のトホホな日常。鼻の穴のでっかいネコちゃんキャラによる世
情への嘆き節。そして、そろそろ混乱を脱しつつあるもののま
だまだ影を落とすコロナ。ハイキングや「ステイケーション」（近
場のホテルに宿泊して旅行気分を味わうレジャー）など、コロ
ナが呼んだ新しいトレンドも加味して、微妙な香港らしさをかも
し出す。辛辣な風刺精神は貫きながら、クスッと笑える安定の
一作。

　

こちらも草日2022年の新作3コマギャグ。タイト
 ルと表紙でおわかりの通り、レジェンド武侠漫画
 「中華英雄」を大胆にパロり、脱力ギャグを繰り広
 げる。とはいえそれは冒頭30ページほどで、あと
 は通常運転の身辺雑記・世情風刺ギャグ。当書
に
 はCusonや黎達達榮など人気漫画家もちょいちょ
 い友情出演し、そちらの意味でも「港漫無敵」っぷ
 りを披露する。

　

草日のトレードマークの猫キャラが「大食猫王・
 小肥」としてフードファイトに挑む！

「ワンタン麺」「メルヘン世界のいちごケーキ」「ア
 メリカ名物50kgハンバーガー」「エビ餃子＆カニ焼
 売」など個性豊かなフード＆挑戦者を相手に繰り
 広げる、爆笑大食い選手権。どこかの馬榮成コミ
 ックで見かけたようなポーズ＆いでたちのレフェリ
 ーのもと、おいしいアレコレを食べて食べて食べ
ま
 くる！

　

「大食猫王」のフードファイト、下巻はさらにメニ
 ューも個性豊かに！「クチビル真っ赤！激辛タン
タ
 ン麺」「最高級霜降り白菜入り肉まん」「森の黒毛
 豚肉トンカツ」「鹿児島名産・黄金の焼きイモ」「真
 冬のアイスクリーム対決」etc……無駄にこだわり
 の強いグルメフードが目白押し。どこかの馬榮成
 のコミックで見かけたような絶世好剣をふりまわ
す
 レフェリーのもと、爆笑大食い対決は佳境へ！

　

キュートなネコキャラがトレードマーク。ホンワカ
 しながらピリリと社会風刺を効かせるギャグ漫画
 の巨匠・草日。コロナ禍がテーマの3コマ漫画集
が
 届きました。

コロナパニック初期の出来事＝食品・トイレットペーパー買
い占め、マスク不足、そして香港ならではの事象＝人混みを
避けて郊外ハイキングブーム、日本旅行禁止でのストレス、う
さんくさい「防疫のカリスマ」TVタレントetcを、おなじみのキャ
ラでかわいく辛辣におちょくる！日本人にも「あるある、わかる
わかる」というネタばかり。全編広東語なので、ネタに共感し
ながら広東語も覚えられますよ。アマビエ様も（少しですが）特
別出演！

　

2020年、「香港出版双年奨」グラフィックブック部
 門受賞。大評判の「小小怪異集」に続編登場 ！

草日もう一つのトレードマーク・キャラ＝「梁家婦女」のおば
ちゃんが、ちまたに流布する妖怪伝説・鬼（ゆうれい）伝説、根
も葉もない怪奇噂話やオカルトをバッサバッサと切ってゆく！ド
ライでキレのよいギャグに、さらに磨きがかかるパート2。鬼や
妖怪たちの造形もかわいい！

　

「愛されギャグ漫画家」草日の2020年夏新作
 は、夏らしく！？ホラー＆オカルトのパロディ・ギャ
 グ4コマ漫画集！

鬼（おばけ）退治・妖怪ばなし・風水オカルト・地縛霊・呪わ
れた廃墟…香港の「怖い話」をギャグにして笑い飛ばす！もは
や地元では定番化した怪談群に、身もフタもない現実的なオ
チをつけ、風水やオカルトに振り回される香港人たちをもクー
ルに皮肉ってしまう、そんな痛快な一冊。