今年も行ってまいりました、
香港最大の漫画・アニメ・ゲーム・トイの祭典
「動漫電玩節(ACGHK、アニコム香港)2015」。
 今年は同人イベント「創天同人総合祭」との
併催2年目ということでさらにパワーアップ。
おおぜいの観客を集め、
5日間たいへんな盛り上がりを見せました。
 が、そのいっぽうで
トイやゲームの比率が高まり、
イベント創設時の柱だった「漫画」が、
気づけばどんどん縮小しておりました…
そんな現状を、あますところなくご報告!


会期 2015年7月24日(金)〜7月28日(火)
会場 灣仔・コンベンション&エキシビジョンセンター(會展中心)

 店主が到着以来、毎日毎日降りつづく雨。日程後半になっ
て驟雨の頻度は減りましたが、湿度100%近く、まさに水の
中のような香港。開場を待つお客さんも大変だろうな…と思
いきや、初日朝は屋外で待つ人の姿はなく、とりあえず会
場・會展中心内におさまっていました(屋外待機列にはテン
トもありましたが)。
 会場に入ると、いきなりお出迎えのガンダム。白い輝きは
動漫電玩節のシンボル然とそびえ、待ち合わせ場所や目印
にたいへん重宝いたしました。バンダイはこのブースの他に
ガンプラコンテストの広大なブースを設置し、大攻勢をかけて
いました。
 その横にはプレイステーションの大ブース。会場限定マシ
ンは開幕前から今イベント最大の話題。一番乗り来場者の
最大の「獲物」となっていました。アジア初の体感型最新立
体ビジョン「モーフィアス」体験コーナーもありました。
 って、のっけから漫画以外の話題ですが…なにはともあ
れ、こちら香港「漫画」店。漫画出版社のブースに行ってみ
ましょう。天下出版へ…あら、ずいぶん縮小していますね。
「風雲」が完結してしまい、地元漫画の新連載もない天下。
昨年までの巨大なモニュメントも姿を消し、グッズ新作販売も
なく、日本漫画の翻訳版と過去の「風雲」グッズ在庫品、そ
して大判合訂本の新巻をひっそり売るのみでした。
 「風雲」作者の馬榮成氏はお元気だったのですが…オープ
ニングセレモニーで「創作漫画コンクール」優勝者へのプレゼ
ンターとしてにこやかにご登場になられました。でもやはり
「風雲」後の新作はもっか白紙だそうです。関係者によれば
御本人は最近インテリアデザインに夢中だとか…また創作
の世界に戻られるのを、気長に待ちましょう!
 ちなみにオープニングセレモニーにはいつものとおり、コス
プレコンテスト決戦進出者も顔を揃えました。今年は開場前
ではなく、開場1時間後の11時からのオープニングセレモニ
ーとなりました。コスプレはなかなか多彩ですね(ゲームコン
テンツばかりですが)。今年はラブライブ「スクフェス」のコス
も決戦に残りました。
 さてこちら玉皇朝出版。こちらは初期造形の「龍虎門」ソフ
ビ風フィギュアを製作したり、新作の原画展を行ったりかなり
意欲的。ところがブース最大のプロモーションは…秋以降公
開予定の、黄玉郎出資&出演の実写青春映画
「我們停戰[ロ巴]!」だったのです。漫画じゃないんですね、
漫画じゃ…。
 とはいえ原画展では健筆をふるう黄玉郎の神髄をあますと
ころなく堪能できます。色データが入る前の、新作「神掌」ペ
ン入れ済み原稿。店主は最近、地元漫画家さんのインタビュ
ー集を訳しているので、作業工程がわかると感嘆もひとし
お。ほかに「龍虎門」以前の幻の作品「超人之子」を彷古調
で描き下ろしたイラスト展示もありました。
  
 東立香港に行ってみましょう。昨年同様のにぎやかさはあ
るものの、ブースは若干小さくなったような…ガラスケースに
は「火鳳燎原」Tシャツなど、いくつかの特別グッズも陳列さ
れていましたが、Tシャツは極太ゴシック文字要素のみとい
う、ある意味潔いデザインだったり…。会期3日目には恒例、
作者・陳某のサイン会も行われました。
 その「火鳳燎原」は来年1月に舞台劇になるそうで、宣伝
のぼりが立っていました。呂布と陳宮・最期のエピソードを中
心にオリジナル要素を足し、尖沙咀・香港文化中心劇場で4
日間限りの公演だそうです。「風雲」も昨年末に舞台化され
ましたが、これはテニミュやペダステ的な「2.5次元化」の一
環なのでしょうか?

 ほかにコミック関係では邱福龍の個人出版社「DARK」が
出展。しかし漫画本の販売がありません…フィギュアメーカ
ーと組み、邱福龍氏がデザインした「三国志」「孫悟空」関連
のフィギュアを販売。またロボット物のアニメーション製作を
すすめているようで、登場ロボット「MIC大拳」の大型フィギュ
アをいち早く製作販売していました。
 
 邱福龍は久々にサイン会も実施。ところがサインは「MIC」
フィギュア(小500HK$、大980HK$もする!)購入者限定で
はありませんか。というわけで店主はサイン会場の外側から
見るだけの参加でした。舞台袖に黄玉郎氏が現れ、なにや
らイチャつきはじめる邱福龍氏。終始ごきげんでした。!
 地元コミック関係のブースは以上で終了…だったのです
が、あれ?「古惑仔」「鉄将縦横」「封神紀」など、人気地元
作品のフィギュアが展示されていますよ。ここはいったい
…?老舗オンラインゲーム会社「gameone」のブースです。
今年は地元コミックのライセンスを取ってフィギュア制作にも
乗り出したんですね。かなり精巧でポーズもイカしていま
す!
 漫画のリソースを活かしてゲームやグッズ展開をする動き
は活発なのですがね…このブースは馬榮成「中華英雄」の
ライセンスを取ってグッズ展開をしていますが、販売品はリス
トバンド型のフィットネス記録計。デザインにちょっとだけキャ
ラクター「鬼僕」の隈取りが活かされているぐらいで、漫画と
は見事になんの関連性もありません(苦笑)

 オンラインゲームは、香港では「艦これ」「刀剣乱舞」のよう
なブラウザゲームの大ヒットが生みだせず、すっかりスマホ
ゲームに潮流が移ってしまいました。それでも既存コンテン
ツを活かして大型予算を投入しようという動きはまだあり、こ
ちらは「金庸vs古龍online」。名だたる主人公たちがキャラと
してバトルに参加するわけですね。

 そして異業種からのゲーム参入も。「Uwants」は「香港の2
ちゃんねる」ともいうべき掲示板サイトでしたが、ついにスマ
ホゲーム運営に乗り出しました。mixiがモンストで起死回生
したようなビジネスモデルを狙っているのでしょうが、そのゲ
ーム名が「勇者的盆栽」。勇者の盆栽…!?ファンタジー世
界で植物キャラを育成して敵と戦うという、ありがちな要素の
組み合わせですが、盆栽…!?
 さて、縮小してしまったコミックブースの跡地を根こそぎ占
領していたのがフィギュアメーカー。毎年ハリウッド映画の精
巧なフィギュア&ジオラマで沸かせる「Hot Toys」ですが、今
年はMARVELキャラのみの「別館」を設け2ブース展開。広大
な「本館」にはスターウォーズの「ミレニアムファルコン」巨大
模型がどどーんと登場し、来場者の度肝を抜いていました。
 かつて天下出版の待機列スペースだった場所に、あらたに
出展したのはやはりフィギュアメーカー「POP LIFE」。アベン
ジャーズやミニオンズなどを中心に、デフォルメのきいた、そ
れでいて子供っぽくならない高品質のフィギュアをつくってい
ました。ほかにも「kids logic」「KING ARTS」「HERO
CROSS」「SOAP」など、異常にハイクオリティなフィギュアメ
ーカーが雲集し、アジア一の見本市ともいうべき様相を呈し
ていました。
 そうそう、フィギュアメーカー一方の雄・ENTERBAYはどうで
しょう?勇んで行くと、あら、今年はバスケットボール選手の
ばかりなんですね…香港俳優のフィギュアがひとつもなくて
残念。
 
 もちろん日本のメーカーも。昨年から参加の千値練、もは
や定着の感あるコトブキヤも人気でしたが、王者の風格を漂
わせるのは「figuarts」シリーズのバンダイブース。今年は歴
代の「ワンピース」フィギュアを一堂に集め、ジオラマつきで
圧巻の大博覧会をおこないました。
 そうそう、トイで忘れてはならないのがLEGO。毎年、限定
パックを求めて十重二十重に人が囲み、ブースに近づくのも
困難ですが(外国からも買占め人が来ていました。何かよほ
どの出物が?)、今年は3日目早朝に意を決して乗り込んで
みました。外周には「世界のおまつり」をテーマにした展示が
あり、レゴで組んだ獅子頭などなかなか見ごたえがありまし
た。

 中ではアマチュアによる創作レゴコンクールの展示会が。
今年のテーマは「理想の家」。住居難にあえぐ香港人の「理
想」ってどんなんかな?と見てみると、意外にもコンパクトな
空間で機能性を最大限追求したようなおうちばかり。海や山
の広々とした住まい、じゃないんですね。意外でした。レゴで
ぐらい、せいぜい大きなおうちを作ればいいのに。物販コー
ナーは何が限定で何がレアか皆目わかりませんでした…。

 幼年向けトイでは、今年はなんといっても「妖怪ウォッチ」。
香港に本格進出を果たしたようです(とはいえ妖怪メダルな
ど関連グッズはローカライズせず、日本輸入品をそのまま使
うもよう)。日本のように親御さんがメダル求めて右往左往、
というほどの過熱ぶりではありませんが、香港でもじゅうぶ
ん人気を博しているそうです。ジバニャンは「地縛[ロ苗]」だと
か。地縛霊なんですねジバニャンって…。
 女児向けにはアイドル着せかえファッションアーケードゲー
ム「プリティーリズム」が盛り上がっています。日本では次世
代の「プリパラ」に切り替わってしまいましたが、こちらはまだ
まだ、小さな女の子達が大事そうに「プリズムストーン」を収
集してプリリズを楽しんでいます。

 さあさあアニメグッズ関係ブースに行きましょう。いままで
幅をきかせていた海賊版グッズ(おもに大陸からの出展)が
影をひそめ、台湾からの大規模業者新規参加が増えまし
た。パッと目を引いたブースが「My-Cartoon」。「ラブライ
ブ!」劇場版衣装のμ's立て看を並べていますね。特典物
つき映画前売り券やグッズを販売しています(香港での劇場
版公開は動漫電玩節の2週間後でした)。
 ラブライブあるところにラブライバーあり。本年はじめて目撃
しました、ジャパニーズ・スタイルそのもののラブライバー。混
み合う一般待機列に消えていきましたので地元の少年かと
思われますが、コンテンツの海外拡散とともに、応援スタイ
ルもまた海外へ広がっていくんですね。
 応援スタイルといえば…これは1日目、声優・牧野由依さん
のミニライブ会場。サイリウムを一生懸命振って応援している
のは、やはり地元っ子。(Tシャツが別声優さんのロゴ入りな
のが少し微笑ましいです。)驚いたことにステージの牧野さ
ん、広東語で一生懸命語りかけるMCより、日本語MCのほう
が客席が沸くし反応も早いのです。おそるべし香港のファ
ン。
 もうひとつ、本年のアニメグッズブース目玉コンテンツだっ
たのが「刀剣乱舞」。海外ではサービス未供用のはずのこの
ゲーム。なのに地元少女達の視線は異様に熱く、すでに人
気がヒートアップしていることを物語っていました。「ブシロー
ド」直営ブース、「animate」などがグッズを扱っていました
が、販売品はすべてニトロプラスのシールつき。日本からの
輸入品ばかりでした。
  同人イベント
「創天綜合同人祭Creative Paradise」にも行ってきました。

 日本のコミックマーケットと提携し、動漫電玩節の付帯イベントとして昨年から始まった、略称
「CP」。参加約220サークルと昨年より大幅にスケールアップし、「写真撮影禁止」の警告もなくなりま
した。ので、ここに堂々レポート!
 CP会場は別ホール。長いエスカレーターを使って3階まで上がります。それほど混雑しませんが、とにかく道のりが長い!入場前に待機列専用ホールがひとつ空けてありました。初日開場直後に訪れたので「ここまでする必要あるかなあ…」と感じましたが、やがて午後になってその必要性を知ることとなります。
 開場の10:30直後はまだ余裕があった場内も、やがて人でいっぱいに。春のComic World39より明らかに人が多い…。動漫電玩節が「土・日はCPにも入れて、1度で2度オトク!」と大宣伝を売ったからでしょうか。アベック商法(!?)で動員を果たしたわけですね。
 CW39で見かけた切り抜き紙人形のサークルも、「暗殺教室」に加えて「刀剣乱舞」もラインナップ入りしたからでしょうか、近づけないほど押し合いへし合いになってしまいました。いわんや大手サークルをや。「Jun&Yuri」「風林火山」の二大サークルには大待機列ができ、会場奥ステージの観客席後方を占領する勢いでした。

 大きなステージが会場奥にあったのですが。店主が訪れたときには「ワンピース」を題材にした、いたく真面目な漫画技法講演会が行われていました…。日本から招いた声優・増田俊樹さんのトークライブ、地元同人アイドルカバーグループのパフォーマンスなどもあったようですが。

  
 場内はやはり「艦これ」と「ラブライブ」関連サークルが多い…と思いきや、こちらにも「刀剣乱舞」が思いのほか進出していました。ジャンルは意外と多岐にわたり、卓上ゲームサークル、「リラックマ」の擬人化、アイドルグループ「嵐」、渋いところでは「ワンパンマン」のサークルなどもありました。オリジナルも意外とありましたよ。音モノも一大ジャンル。



おまたせしました!コスプレコーナーです。
 今年はコスプレスペースが主会場から遠く離れた3階にこしらえられ、なんだか「隔離」されてしまったような…にぎやかな主会場内を練り歩くレイヤーさんの姿が少なくなってしまいました。それでも撮ってきました、どうぞごらん下さい!
    
   
    
    
     
     

香港漫画節2004 漫画家さんのサイン
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香港書展Hong Kong Book Fair 2017レポート
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