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店主が到着以来、毎日毎日降りつづく雨。日程後半になっ て驟雨の頻度は減りましたが、湿度100%近く、まさに水の 中のような香港。開場を待つお客さんも大変だろうな…と思 いきや、初日朝は屋外で待つ人の姿はなく、とりあえず会 場・會展中心内におさまっていました(屋外待機列にはテン トもありましたが)。 |
会場に入ると、いきなりお出迎えのガンダム。白い輝きは 動漫電玩節のシンボル然とそびえ、待ち合わせ場所や目印 にたいへん重宝いたしました。バンダイはこのブースの他に ガンプラコンテストの広大なブースを設置し、大攻勢をかけて いました。 |
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その横にはプレイステーションの大ブース。会場限定マシ ンは開幕前から今イベント最大の話題。一番乗り来場者の 最大の「獲物」となっていました。アジア初の体感型最新立 体ビジョン「モーフィアス」体験コーナーもありました。 |
って、のっけから漫画以外の話題ですが…なにはともあ れ、こちら香港「漫画」店。漫画出版社のブースに行ってみ ましょう。天下出版へ…あら、ずいぶん縮小していますね。 「風雲」が完結してしまい、地元漫画の新連載もない天下。 昨年までの巨大なモニュメントも姿を消し、グッズ新作販売も なく、日本漫画の翻訳版と過去の「風雲」グッズ在庫品、そ して大判合訂本の新巻をひっそり売るのみでした。 |
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「風雲」作者の馬榮成氏はお元気だったのですが…オープ ニングセレモニーで「創作漫画コンクール」優勝者へのプレゼ ンターとしてにこやかにご登場になられました。でもやはり 「風雲」後の新作はもっか白紙だそうです。関係者によれば 御本人は最近インテリアデザインに夢中だとか…また創作 の世界に戻られるのを、気長に待ちましょう! |
ちなみにオープニングセレモニーにはいつものとおり、コス プレコンテスト決戦進出者も顔を揃えました。今年は開場前 ではなく、開場1時間後の11時からのオープニングセレモニ ーとなりました。コスプレはなかなか多彩ですね(ゲームコン テンツばかりですが)。今年はラブライブ「スクフェス」のコス も決戦に残りました。 |
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さてこちら玉皇朝出版。こちらは初期造形の「龍虎門」ソフ ビ風フィギュアを製作したり、新作の原画展を行ったりかなり 意欲的。ところがブース最大のプロモーションは…秋以降公 開予定の、黄玉郎出資&出演の実写青春映画 「我們停戰[ロ巴]!」だったのです。漫画じゃないんですね、 漫画じゃ…。 |
とはいえ原画展では健筆をふるう黄玉郎の神髄をあますと ころなく堪能できます。色データが入る前の、新作「神掌」ペ ン入れ済み原稿。店主は最近、地元漫画家さんのインタビュ ー集を訳しているので、作業工程がわかると感嘆もひとし お。ほかに「龍虎門」以前の幻の作品「超人之子」を彷古調 で描き下ろしたイラスト展示もありました。 |
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東立香港に行ってみましょう。昨年同様のにぎやかさはあ るものの、ブースは若干小さくなったような…ガラスケースに は「火鳳燎原」Tシャツなど、いくつかの特別グッズも陳列さ れていましたが、Tシャツは極太ゴシック文字要素のみとい う、ある意味潔いデザインだったり…。会期3日目には恒例、 作者・陳某のサイン会も行われました。 |
その「火鳳燎原」は来年1月に舞台劇になるそうで、宣伝 のぼりが立っていました。呂布と陳宮・最期のエピソードを中 心にオリジナル要素を足し、尖沙咀・香港文化中心劇場で4 日間限りの公演だそうです。「風雲」も昨年末に舞台化され ましたが、これはテニミュやペダステ的な「2.5次元化」の一 環なのでしょうか? |
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ほかにコミック関係では邱福龍の個人出版社「DARK」が 出展。しかし漫画本の販売がありません…フィギュアメーカ ーと組み、邱福龍氏がデザインした「三国志」「孫悟空」関連 のフィギュアを販売。またロボット物のアニメーション製作を すすめているようで、登場ロボット「MIC大拳」の大型フィギュ アをいち早く製作販売していました。 |
邱福龍は久々にサイン会も実施。ところがサインは「MIC」 フィギュア(小500HK$、大980HK$もする!)購入者限定で はありませんか。というわけで店主はサイン会場の外側から 見るだけの参加でした。舞台袖に黄玉郎氏が現れ、なにや らイチャつきはじめる邱福龍氏。終始ごきげんでした。! |
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地元コミック関係のブースは以上で終了…だったのです が、あれ?「古惑仔」「鉄将縦横」「封神紀」など、人気地元 作品のフィギュアが展示されていますよ。ここはいったい …?老舗オンラインゲーム会社「gameone」のブースです。 今年は地元コミックのライセンスを取ってフィギュア制作にも 乗り出したんですね。かなり精巧でポーズもイカしていま す! |
漫画のリソースを活かしてゲームやグッズ展開をする動き は活発なのですがね…このブースは馬榮成「中華英雄」の ライセンスを取ってグッズ展開をしていますが、販売品はリス トバンド型のフィットネス記録計。デザインにちょっとだけキャ ラクター「鬼僕」の隈取りが活かされているぐらいで、漫画と は見事になんの関連性もありません(苦笑) |
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オンラインゲームは、香港では「艦これ」「刀剣乱舞」のよう なブラウザゲームの大ヒットが生みだせず、すっかりスマホ ゲームに潮流が移ってしまいました。それでも既存コンテン ツを活かして大型予算を投入しようという動きはまだあり、こ ちらは「金庸vs古龍online」。名だたる主人公たちがキャラと してバトルに参加するわけですね。 |
そして異業種からのゲーム参入も。「Uwants」は「香港の2 ちゃんねる」ともいうべき掲示板サイトでしたが、ついにスマ ホゲーム運営に乗り出しました。mixiがモンストで起死回生 したようなビジネスモデルを狙っているのでしょうが、そのゲ ーム名が「勇者的盆栽」。勇者の盆栽…!?ファンタジー世 界で植物キャラを育成して敵と戦うという、ありがちな要素の 組み合わせですが、盆栽…!? |
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さて、縮小してしまったコミックブースの跡地を根こそぎ占 領していたのがフィギュアメーカー。毎年ハリウッド映画の精 巧なフィギュア&ジオラマで沸かせる「Hot Toys」ですが、今 年はMARVELキャラのみの「別館」を設け2ブース展開。広大 な「本館」にはスターウォーズの「ミレニアムファルコン」巨大 模型がどどーんと登場し、来場者の度肝を抜いていました。 |
かつて天下出版の待機列スペースだった場所に、あらたに 出展したのはやはりフィギュアメーカー「POP LIFE」。アベン ジャーズやミニオンズなどを中心に、デフォルメのきいた、そ れでいて子供っぽくならない高品質のフィギュアをつくってい ました。ほかにも「kids logic」「KING ARTS」「HERO CROSS」「SOAP」など、異常にハイクオリティなフィギュアメ ーカーが雲集し、アジア一の見本市ともいうべき様相を呈し ていました。 |
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そうそう、フィギュアメーカー一方の雄・ENTERBAYはどうで しょう?勇んで行くと、あら、今年はバスケットボール選手の ばかりなんですね…香港俳優のフィギュアがひとつもなくて 残念。 |
もちろん日本のメーカーも。昨年から参加の千値練、もは や定着の感あるコトブキヤも人気でしたが、王者の風格を漂 わせるのは「figuarts」シリーズのバンダイブース。今年は歴 代の「ワンピース」フィギュアを一堂に集め、ジオラマつきで 圧巻の大博覧会をおこないました。 |
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そうそう、トイで忘れてはならないのがLEGO。毎年、限定 パックを求めて十重二十重に人が囲み、ブースに近づくのも 困難ですが(外国からも買占め人が来ていました。何かよほ どの出物が?)、今年は3日目早朝に意を決して乗り込んで みました。外周には「世界のおまつり」をテーマにした展示が あり、レゴで組んだ獅子頭などなかなか見ごたえがありまし た。 |
中ではアマチュアによる創作レゴコンクールの展示会が。 今年のテーマは「理想の家」。住居難にあえぐ香港人の「理 想」ってどんなんかな?と見てみると、意外にもコンパクトな 空間で機能性を最大限追求したようなおうちばかり。海や山 の広々とした住まい、じゃないんですね。意外でした。レゴで ぐらい、せいぜい大きなおうちを作ればいいのに。物販コー ナーは何が限定で何がレアか皆目わかりませんでした…。 |
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幼年向けトイでは、今年はなんといっても「妖怪ウォッチ」。 香港に本格進出を果たしたようです(とはいえ妖怪メダルな ど関連グッズはローカライズせず、日本輸入品をそのまま使 うもよう)。日本のように親御さんがメダル求めて右往左往、 というほどの過熱ぶりではありませんが、香港でもじゅうぶ ん人気を博しているそうです。ジバニャンは「地縛[ロ苗]」だと か。地縛霊なんですねジバニャンって…。 |
女児向けにはアイドル着せかえファッションアーケードゲー ム「プリティーリズム」が盛り上がっています。日本では次世 代の「プリパラ」に切り替わってしまいましたが、こちらはまだ まだ、小さな女の子達が大事そうに「プリズムストーン」を収 集してプリリズを楽しんでいます。 |
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さあさあアニメグッズ関係ブースに行きましょう。いままで 幅をきかせていた海賊版グッズ(おもに大陸からの出展)が 影をひそめ、台湾からの大規模業者新規参加が増えまし た。パッと目を引いたブースが「My-Cartoon」。「ラブライ ブ!」劇場版衣装のμ's立て看を並べていますね。特典物 つき映画前売り券やグッズを販売しています(香港での劇場 版公開は動漫電玩節の2週間後でした)。 |
ラブライブあるところにラブライバーあり。本年はじめて目撃 しました、ジャパニーズ・スタイルそのもののラブライバー。混 み合う一般待機列に消えていきましたので地元の少年かと 思われますが、コンテンツの海外拡散とともに、応援スタイ ルもまた海外へ広がっていくんですね。 |
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応援スタイルといえば…これは1日目、声優・牧野由依さん のミニライブ会場。サイリウムを一生懸命振って応援している のは、やはり地元っ子。(Tシャツが別声優さんのロゴ入りな のが少し微笑ましいです。)驚いたことにステージの牧野さ ん、広東語で一生懸命語りかけるMCより、日本語MCのほう が客席が沸くし反応も早いのです。おそるべし香港のファ ン。 |
もうひとつ、本年のアニメグッズブース目玉コンテンツだっ たのが「刀剣乱舞」。海外ではサービス未供用のはずのこの ゲーム。なのに地元少女達の視線は異様に熱く、すでに人 気がヒートアップしていることを物語っていました。「ブシロー ド」直営ブース、「animate」などがグッズを扱っていました が、販売品はすべてニトロプラスのシールつき。日本からの 輸入品ばかりでした。 |
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日本のコミックマーケットと提携し、動漫電玩節の付帯イベントとして昨年から始まった、略称 「CP」。参加約220サークルと昨年より大幅にスケールアップし、「写真撮影禁止」の警告もなくなりま した。ので、ここに堂々レポート! |
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CP会場は別ホール。長いエスカレーターを使って3階まで上がります。それほど混雑しませんが、とにかく道のりが長い!入場前に待機列専用ホールがひとつ空けてありました。初日開場直後に訪れたので「ここまでする必要あるかなあ…」と感じましたが、やがて午後になってその必要性を知ることとなります。 |
開場の10:30直後はまだ余裕があった場内も、やがて人でいっぱいに。春のComic World39より明らかに人が多い…。動漫電玩節が「土・日はCPにも入れて、1度で2度オトク!」と大宣伝を売ったからでしょうか。アベック商法(!?)で動員を果たしたわけですね。 |
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CW39で見かけた切り抜き紙人形のサークルも、「暗殺教室」に加えて「刀剣乱舞」もラインナップ入りしたからでしょうか、近づけないほど押し合いへし合いになってしまいました。いわんや大手サークルをや。「Jun&Yuri」「風林火山」の二大サークルには大待機列ができ、会場奥ステージの観客席後方を占領する勢いでした。 |
大きなステージが会場奥にあったのですが。店主が訪れたときには「ワンピース」を題材にした、いたく真面目な漫画技法講演会が行われていました…。日本から招いた声優・増田俊樹さんのトークライブ、地元同人アイドルカバーグループのパフォーマンスなどもあったようですが。 |
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場内はやはり「艦これ」と「ラブライブ」関連サークルが多い…と思いきや、こちらにも「刀剣乱舞」が思いのほか進出していました。ジャンルは意外と多岐にわたり、卓上ゲームサークル、「リラックマ」の擬人化、アイドルグループ「嵐」、渋いところでは「ワンパンマン」のサークルなどもありました。オリジナルも意外とありましたよ。音モノも一大ジャンル。 |
おまたせしました!コスプレコーナーです。 今年はコスプレスペースが主会場から遠く離れた3階にこしらえられ、なんだか「隔離」されてしまったような…にぎやかな主会場内を練り歩くレイヤーさんの姿が少なくなってしまいました。それでも撮ってきました、どうぞごらん下さい! |
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