「四大名捕」とは…
 
 人気武侠作家・温瑞安の小説が原作の、ファンタジックな武侠アクション。
 舞台は、そろそろ政権が疲弊し始めたころの唐代。
 智将・諸葛先生のもとで活躍する、個性豊かな4人の「捕快」(現代の「警察官」)。
 勇気と知恵にあふれる4人が、巨悪に向かって今日も走る!

 と、クールな正統派武侠アクション漫画ではありますが、最大の特徴は
美形・美少女キャラめじろおし
 もともとSFアクション・ゲーム原作ものを得意とし、「萌え」の概念を香港に持ち込んだ伝道師・司徒劍僑先生が、オール彩稿(ペインティング原稿)でおおくりする本作は、どのキャラも見とれるぐらい美しい!しかもその一方で、流血アクションシーンやグロ・シーンも手抜きなくきっちり描くところが、すばらしい!
まさに現在、香港でトップのクオリティを誇る作品なのです。



     【キャラクター紹介】
★主役〜「四大名捕」〜
無情(むじょう)

 諸葛先生の一番弟子。幼い頃、
犯罪組織「十三元兇」の犠牲になり
両足が動かなくなるが、スーパー車
椅子「倚雲座」に乗って自在に敵を
攻撃する。
 四大名捕一の知恵者にして、暗
器(投げ武器)の達人。幼いころ精
神的支えになってくれた少女・艶児
が忘れられないなど、名前の割に
情にもろい一面をもつ。
鐵手(てっしゅ)

 二番弟子。その名のとおりすさま
じい腕力の持ち主。その手のひら
は鉄板よりも丈夫で、炎だろうと槍
だろうと腐食性の毒物だろうとビク
ともしない。 ごつい肉体に似合わ
ず、友人思いの優しい男。弱点は
女の子。小珍という可憐な娘に恋を
しているが、純情すぎてまともに告
白すらできない。
追命(ついめい)

 三番弟子。貧しい漁夫の子として生まれ、生活苦から義賊に身をやつしていたところを諸葛先生に拾われる。たぐいまれなる脚力を持ち、キック一発で敵を秒殺、また天下一の追跡術で狙った獲物は確実に追いつめる。
 天真爛漫で小動物のように無邪気。弱点は大酒飲み&女にだらしないこと。しかし酒と女で職務をしくじったことは、今のところ、ない。
冷血(れいけつ)

 末弟子。剣の達人で、よくしなる独特の剣をあやつり敵を一網打尽。49巻からは青く輝くニュー必殺剣「暗魂」を登場させ、武器マニアを喜ばせた。
 クールにみえて実は、情や任侠を何より重んじる熱い男。トラディショナルな武侠ヒーローそのもの。弱点は華奢な身体、重量級攻撃に弱い。

★ボス&悪のボス
 諸葛先生
(しょかつせんせい)

 唐軍80万の兵を一手に仕切る、朝廷筆頭護衛官。「四大名捕」は彼の部下であり弟子でもある。4人を肉親のように大切に育て、今も4人は親しみを込めて彼を「おじ様」と呼ぶ。しかし職務には冷徹無比。人身掌握術、推理力では右に出るものがいない。刑事ドラマの「ボス」像そのもの、まさに理想のリーダー。
唐十五
(とうじゅうご)
 凶悪組織「唐門」の支配者。15歳のころから諸葛先生に「底知れぬ恐ろしさを秘めた男」と言わしめたほどの、まさに「悪のカリスマ」。 究極のエゴイストで、野望遂行のためなら自軍の城まるごと爆破しても平気。悪役のわりにイケメンに描かれているが、これにはちゃんと意味がある。

★「四大名捕」を助ける、個性豊かな脇役キャラ
周白宇
(しゅう・はくう)
 
 寒い国からやって来た、
四大家「北城」の当主。氷
でできた鋭い剣をあやつり、
当初は冷血のライバルとし
て登場していた。
 頭にかぶっているモケモ
ケの物体は貂(てん)の毛
皮で、取ると非常に男前で
ある。
藍元山
(らん・げんざん)

 四大家「西鎮」の当主。だ
が、クスリを盛られて人格を
分裂させられたり、連続強
姦殺人鬼の濡れぎぬを着
せられ、他の三家から攻め
られ、あげくのはてに引きこ
もって廃人同然になったり、
サイコで損な役回りばかり
押し付けられる気の毒なキ
ャラ。
殷乗風
(いん・じょうふう)

 四大家「南塞」の当主。見
た目はいかついが悪役では
ない。追命と酒を酌み交わ
す気さくな男で、しかも奥さ
ん大好き、稀代の愛妻家。

★女の子&こどもキャラ
艶児(えんじ)
 無情の幼年時代、足の
自由を失った絶望から救い
上げ、心の支えとなった女
の子。ところが「會京師」篇
で、ふたりは思いがけぬか
たちでの再会を果たす。
 勇気と策略に長けた、たく
ましい娘。幼い頃、父ととも
に歩んだ過酷な運命が、彼
女を必要以上に強くしてしま
った。
びんこう)

 「碎夢刀」篇で登場。名
門武家・習家の末娘で、へ
なちょこ剣術を振り回す。武
術よりお料理のほうがよっ
ぽど上手。冷血に見初めら
れる。
小珍(しょうちん)
 
 同じく「碎夢刀」篇で登
場。習家に芸妓として仕え
ていた、幸薄い娘。鐵手とも
どかしい愛をはぐくんでい
る。
四劍僮(しけんどう)
 諸葛先生のもとで修業する「ちびっこ四大名捕」。
 勇敢さでは負けないぞ!


 【ストーリー紹介】

長期連載となっている「四大名捕」ですが、
これまでの巻は、4つのお話に分かれています。

 ●「會京師(かいきょうし)」篇 
          (第1巻〜第21巻)
 ●「碎夢刀(さいむとう)」篇 
          (第21巻〜第33巻)
 ●「唐門風暴(とうもんふうぼう)」篇 
          (第34巻〜第90巻)
 ●「神州争覇(しんしゅうそうは)」篇
          (第91巻〜)

はじめて読む方は、まずは短いお話から手にとってみましょう。
(例)
「碎夢刀」(全13冊)→「會京師」(全21冊)→「唐門風暴」(前編11冊→中編23冊→後編既刊分)
各エピソードごとに起承転結がはっきりしているので、意外と読みやすいですよ。
なが〜い連載も、エピソードごとに攻略すればこわくない!


      【エピソード別あらすじ】
    (見どころ別ミシュラン星取表つき:☆1つ〜5つが満点)
「會京師」篇 (第1巻〜第21巻) 

 数々の大虐殺事件を起こしてきた謎の集団「十三元兇」。無情も幼年時代、彼らに家族全員を殺され、家を焼かれ、足の自由を奪われたのだった。
 いま、再び十三元兇が動き出す。気配を感じた諸葛先生は、四大名捕全員を招集。そして全面対決開始!
 しかしその闘いは、四人の「名捕」、そして諸葛先生の、愛情と信義の心を根底から揺さぶるものだった。
 鐵手が命を助け、酒を酌み交わし友情を固めた男は、残酷さで右に出るもののいない最凶の刺客・司馬荒無情と死闘を繰り広げる仮面の達人「銅面客」の正体は、幼き日の初恋の相手・艶児。そして諸葛先生また、最大の恩人を疑わざるを得なかった。「十三元兇」の首謀者として…。
 義を捨て、愛を捨て、彼らは戦士となれるのか!?
アクション度  ☆☆☆☆☆ ミステリー度   ☆☆☆
武器マニア度 ☆☆☆ ラブロマンス度  ☆☆☆☆
サイコ&グロ描写度 ☆

「碎夢刀」篇 (第21巻〜第33巻) 

 「四大名捕」終生の敵、「唐門」が登場。名門武家を舞台に、ドンデン返しに次ぐドンデン返し、ミステリー風味満載の章。
 冷血鐵手が川で救助した全裸の男女。それは斜陽の名門武家・習家荘の副当主と宴会船の芸妓だった。当主・習笑風、宴席での突然の乱心により犠牲となったふたり。冷血鐵手が屋敷にゆけば、習笑風は完全に発狂し、牢に閉じ込められていた。
 しかしふたりは気づく、彼の狂気は偽りであることに。笑風はふたりに密かにメッセージを送っていた。「唐失に殺される」。唐失驚−習家荘の先代当主に仕え、今も家の実務を取りしきる忠臣。彼が、なぜ?この男こそ、凶悪組織「唐門」が家の滅亡を図って送り込んだ間者(かんじゃ)であった。
 身分を暴かれた唐失驚は、冷血鐵手に激しく襲いかかる!ふたりの活躍で唐失驚は撃退され滅び、習笑はぶじ当主復活を果たすが…その手に握られた、伝説の怪刀「碎夢刀」。刀身がギラリと光を放った、そのとき…
 冷血鐵手に「彼女」も現れ、四大名捕の意外に純情な一面も明らかに。またサイドストーリーとして、無情s「二重人格」藍元山の壮絶な闘いも。
アクション度  ☆☆☆☆ ミステリー度   ☆☆☆☆☆
武器マニア度 ☆☆☆☆ ラブロマンス度  ☆☆☆
サイコ&グロ描写度 ☆☆☆

「唐門風暴」篇 (第34巻〜90巻)

 長〜いお話ですが、
  おおまかに前・中・後編に分けることができます。

●前編(34〜44巻) 四大家決裂!その黒幕は…。
 武功界を守る四大家とその当主−「東堡」の黄天星、「南塞」の殷乗風、「西鎮」藍元山、「北城」の周白宇四家が激しい戦いへ!
 きっかけは黄天星の婚約者強姦殺人事件。その後、(見た目はイカツイが)愛妻家で知られる殷乗風の夫人までが、殺人鬼の毒牙にかかってしまう。夫人の残したダイイングメッセージ…告げていた名は藍元山。突如「北城」周白宇と決裂し大バトルに突入していた、藍元山だった。
 東・南・北、三家の怒りが大爆発!藍元山は総攻撃を受ける。しかし、すべては謀略だった。悪の巨大組織「唐門」のメンバー・唐無相が、強姦殺人を犯すかたわら、黄天星に化けてすべての混乱を仕組んでいたのだ。
 四大名捕の活躍で唐無相は滅ぼされるものの、彼は「唐門」の下級構成員に過ぎない。唐門とは、そしてその総帥・唐十五とは、どれほどまでに恐ろしいのか…。

●中編(45〜67巻) 凶悪組織「唐門」。だが内部では、愛と憎しみの抗争劇が!
 冷酷無比の「唐門」総帥・唐十五。彼のもとに艶児が乗り込んだ!「無情のために、唐十五を殺す」…。固い意志のもとやって来た艶児なのに、唐十五となんだかズルズルの関係に。ところが唐十五は冷静に、彼女の「利用価値」を見極めていた。
 四大名捕は東・西・南・北四大家と組み、「唐門」と全面対決を決める。ところが、固い絆を誓う彼らも、幾度となく内側から揺さぶられることに。心を許した村娘の裏切り、そして藍元山夫人を巡ってもつれる感情の糸…
 そのころ「唐門」内部でも、血で血を洗う内部抗争が起こっていた。組織ナンバー2の座をめぐる唐敗vs唐刃の闘い。唐敗はさらに下克上をも狙う。謎の侍従(彼氏!?)桃花、毒物調合の達人・唐毒らの力を借り、すさまじい攻勢に出る。
 さらに唐十五打倒・権力奪取を狙う元老王、謎の女真族武将・元顔決らも現れ、唐門に揺さぶりをかける。が…圧倒的カリスマ・唐十五の前には、誰も無力なのか?

●後編(68巻〜90巻) 全面戦争!
 四大名捕vs「唐門」、ついに全面戦争へ!指揮をとる無情は次々と奇策を放つ。「三不戦術」、そして自らの新兵器「明器」。しかし敵方の先頭に立つ唐敗軍団はきわめて手強い。ついに恐怖の猛毒使い・唐毒を送り込んだ!
 人体を瞬時に白骨化させる猛毒剤、全身汚物まみれの不潔王、猛毒ヘビ、毒ウジムシ…しかし四大名捕はひるむことはなかった。
 そして彼らは徐々に気づく。本当に倒すべき敵はただひとり。小さな憎しみ・恨み・権力欲は捨て、巨大な敵に向かうため団結すべきだと。その敵の名は、唐十五
 ここに四大名捕軍と唐敗は連合を果たす。力強く唐十五の居城へ進撃!ところがそこで待ち受けていたのは、あっと驚く唐十五の大胆奇策だった…。
アクション度  ☆☆☆☆☆ ミステリー度   ☆☆☆☆
武器マニア度 ☆☆☆☆ ラブロマンス度  ☆☆☆
サイコ&グロ描写度 ☆☆

「ちょっと面白いかも…」と思ったア・ナ・タ!
さあ、さっそくカタログページにいってみよう!

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